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乳がん・子宮頸がん検診が無料で受けられる券が配布されます

 女性の健康を脅かす恐ろしい病気、子宮頸がんと乳がん。子宮頸がんは20歳から60歳で多くみられる病気ですが、近年では20歳代、30歳代において増加傾向にあります。一方、乳がんは、40歳から60歳に多くみられ、50歳代前半にピークがあることが特徴です。
 いずれのがんにおいても言えることですが、早期発見、早期治療が最も重要です。ところが、日本においてはなかなかがん検診の受診率が上がらないのが現状でした。そこで平成21年度の国の補正予算で、日本のがん検診受診率を50%に上げることを目標として、女性特有のがん対策がとられることになりました。その対策とは、ある年齢の方々に対する「がん検診無料クーポン配布」です。
 このクーポン券で「乳がん検診」もしくは「子宮頸がん検診」が無料で受けられます。対象は、子宮頸がん検診が今年の4月1日時点で20歳、25歳、30歳、35歳、40歳の方。乳がん検診が今年の4月1日時点で40歳、45歳、50歳、55歳、60歳の方となっています。この年齢の方には、今年の6月1日現在で住まわれている市町村より、9月上旬までに随時無料クーポン券が郵送されます。
 クーポン券が届いた方は、来年の2月末までにクーポン券と本人確認書類(健康保険証や運転免許証など)をお持ちになり、検診が実施される医療機関にお越しください。同封された書類に受診可能な医療機関を明記してあります。また、対象者のうち今年の4月1日以降自己負担で検診を受けられた方はクーポン券と引き換えに自己負担金を払い戻しています。ご不明な点があれば、各市町村にお問い合わせください(熊本市:ひごまるコール 096-334-1500)。
 検診は、10~20分で終わります。あなたの健康のために、がんの早期発見、早期治療のためにもぜひ検診を受けるようにしましょう。


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新型インフルエンザワクチンについて

最近話題の新型インフルエンザ。「感染力が強いものの、多くの感染者は軽症のまま回復する」「タミフル、リレンザといった治療薬が有効である」といった点で、これまでの季節性インフルエンザによく似ているのが特徴です。しかし「新」型で、大部分の方が免疫を持っていないため、感染が拡大する危険性が指摘されています。特に重症化する可能性の高い妊婦さん、喘息や糖尿病などの病気を持っている方は充分注意が必要で、ワクチンの優先接種対象者です。
 新型インフルエンザのワクチンは今回初めて製造されたもので、現在もその安全性や有効性についてはデータの収集がされているところですが、少なくとも国内産は長年接種された季節性のものと安全性、有効性ともに同程度と考えられています。また、このワクチンは、生ワクチン(生きた細菌やウィルスを用い、毒性を弱めたワクチン)ではなく、不活化ワクチン(病原性をなくしたウィルスの成分だけを用いるワクチン)ですので、一般にどの妊娠時期でも、また授乳期でも接種は可能です。かかった場合の重症化を避けるため、ぜひワクチンの接種をお願いします。また、新型と季節性のワクチンは異なりますので、それぞれに接種が必要です。
 ただし、新型に対する国内産ワクチンはいま現在、順次生産されているところで、これからしばらくは各医療機関で用意できるワクチンの数がすぐにはわからない状況です。妊婦さんはかかりつけの医師に相談し、早めのご予約をおすすめします。熊本県では11月中旬以降から妊婦さんの接種、その後順次、持病のある方、1歳~就学前の子ども、1歳未満の子どもを持つご両親...といった順で接種される予定です。
 注意したいのは、ワクチンはあくまで「症状の軽症化」および「発症の予防」の効果が期待できるもの。感染予防の効果は保証されておりませんので、何よりも予防を心がけるのが重要です。まず手洗い、うがい、マスクの着用、人ごみを避ける...といった予防策を習慣づけるようにしましょう。

熊本県における新型インフルエンザの対応について

今回は対応が変わった新型インフルエンザについて再度ご説明します。その後、熊本でも新型インフルエンザ感染が報告されていること、秋から冬にかけて感染者数が急増する可能性が極めて高いことから、もう一度お話しします。
 新型インフルエンザは、6月にはWHO(世界保健機関)が「フェーズ6」を宣言、日本でも感染者数は増加傾向にあります。また厚労省は、致死率の高い鳥インフルエンザを前提とした当初の政府の行動計画は実態に合わないとし、新型インフルエンザも季節性のインフルエンザと同じ対応をすると発表しました。こういった状況を受け国内の対応も変わってきています。
 今回、ほとんどの新型インフルエンザ感染例が軽症であることから、新型インフルエンザに対しては、発熱外来を有する専門の医療機関ではなく、すべての医療機関において対応するという点が最も大きな変更点です。
ただし、『妊娠中の女性は季節性インフルエンザおよび新型インフルエンザのいずれにおいても重症となるおそれがある』ということを考慮し、日本産科婦人科学会では、妊婦から妊婦への感染を極力避けるため、原則、産科医療機関への直接の受診は避けるようお願いしております。
 従いまして、産婦人科につきましては、今後も電話相談が基本です。他の妊婦さんへの感染を防ぐため、直接病院に来ることは絶対に避けてください。急な発熱と咳やのどの痛みを感じたら、まずかかりつけの産科医療機関もしくは「インフルエンザ発熱相談センター」(【熊本市】TEL 096-372-0700)に電話をかけその後の対応を相談してください。状況に応じてかかりつけの産科医療機関で対応するか、一般医療機関へ紹介をするかの判断を行います。
 また、その他に新型インフルエンザに関して気になることがあれば熊本県健康危機管理課(TEL 096-333-2240)まで問い合わせてください。かからないように予防し、かかっても広がらないように気をつける、という心がけが感染者を減らします。落ち着きのある行動をどうぞお願いします。

妊娠中におけるインフルエンザの対応について

最近大きな話題となっている新型インフルエンザ。妊娠中のママの中には「もしかかったらどうすればいいの?」と心配されている方も多いかもしれません。
 これまで、通常の季節性インフルエンザでは『抗インフルエンザウウイルス薬(タミフルやリレンザ)を妊婦へ投与することは出来るだけ避けるべき』という考え方が主流でした。これは、季節性のインフルエンザにおいてワクチンによる予防接種が有効なこと、また妊娠中や授乳中のママに対する安全性が確立されていないことが理由でした。
 ところが、アメリカの疾病対策センター(CDC)は『妊娠中の女性は季節性インフルエンザおよび新型インフルエンザのいずれにおいても重症となるおそれがある』と報告しています。特に喘息などの病気がある場合にはさらにリスクが高まるとされています。そこで私たち末永産婦人科医院でも、妊娠中のママにおけるインフルエンザの重症化を考慮し、説明同意を得たうえでタミフル、リレンザの服用をすすめています。また、授乳中であっても赤ちゃんに対する副作用の報告はありませんから、同じように薬の処方を行います。赤ちゃんへの影響よりも、インフルエンザの症状が重くなることが非常に問題なので、薬を処方された方も心配せずに服用してください。
 もし、高熱、せき、頭痛やのどの痛みといった症状が続く場合、新型インフルエンザの可能性があります。まず地域の保健所が設置している発熱相談センター(熊本市の場合、096-371-5006 または 096-364-9420)へ相談し、発熱外来で診断を受けてください。
 もちろん、かかる前の感染予防が何よりも重要。手洗い、うがい、洗顔をこまめに行う、マスクを着用する、目や口、鼻など粘膜のある部分は触らない、といった通常のインフルエンザ対策が新型においても有効です。かからないように注意して、もしかかっても過剰に慌てず、落ち着いた行動を心がけましょう。

月経周期について

 今回は月経周期についてお話しします。「肌あれがひどい」「なんだかイライラする」といった女性の身体のリズムは月経周期に影響される部分も多いため、すべての女性にしっかり理解してほしい事柄のひとつです。
 女性は思春期に初めての月経を迎え、その後閉経前までほぼ一定の周期で月経が訪れます。心身に異変が起こると月経も影響を受けて乱れますので、月経は女性にとって健康のバロメーターともいえます。正常な月経は25~38日間隔、平均的には約28日周期とされています。この月経周期を調べるのに役立つのが「基礎体温」です。基礎体温は婦人体温計を使い、毎朝目覚めたらすぐに舌の下にはさんで測ります。3ヵ月ほど続けていただくと、その方の身体のリズムがわかってきます。通常、約14日間低温期が続いた後に高温期が約14日間続きますが、低温期から高温期に移る頃に排卵が起こり、高温期から低温期に移る頃に月経が始まります。女性ホルモンが正常に分泌されるかどうかの判断の基準になりますから「赤ちゃんがほしい」という方以外もぜひ測ってみてください。婦人体温計は、2,000円程度から手に入りますよ。
 もし、周期や経血量などに変化があれば、病気を知らせるサインかもしれません。例えば、妊娠の可能性がないのに3ヵ月以上たっても次の月経がない場合、いつもより経血量が極端に少なかったり、長引いたりする場合は、ホルモンバランスの乱れや子宮、卵巣、まれに脳の異常が原因として考えられますし、それ以外に何か問題が隠れていることもあります。さらに、30代以降の女性に多い子宮筋腫では経血量が多くなることがあり、注意が必要です。気になる症状がある方は、自己判断せずにぜひ近くの産婦人科で受診してみましょう。病院に行く前に、それまでの月経の状況(経血量や月経に伴う症状)や最後の月経の日付をメモしておくと診察がスムーズです。基礎体温を測っている方は体温表も持って行きましょう。

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