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「おりものがいつもと違う...?」は要注意!
女性の身体の変化を示すサインはいろいろありますが、実は「おりもの」もそのひとつだとご存知でしたか? 健康な女性の場合、ホルモンの働きでおりものは周期的に変化するのが一般的。排卵期のおりものは透明で粘り気があり、その後は白くにごり量も減ります。ご自分のおりものの周期的変化を把握していると「いつもと違う」という発見につながりますから、ぜひ日頃から気をつけていただければと思います。まずは下記の表で毎日のチェックをしてみましょう。
□ 色はどうか? (透明/白っぽい)
□ 粘り気はどうか? (サラサラ/粘り気がある)
□ 量は多いか少ないか? (多い場合は継続的に多いのか?)
□ かゆみはあるか?
□ においが気になるか?
通常の変化とは異なり、においや色、量などが「いつもと違うかな?」と感じたら、病気の可能性も。
おりものにサインが現れる病気として、性感染症(STD)が挙げられます。性感染症とは性交によって感染する病気のこと。クラミジア感染症、りん病、トリコモナス膣炎、尖圭コンジローマ......などさまざま。特に最近では若い女性のクラミジア感染症の感染率が高くなっています。性感染症は原因によって治療法は異なりますが、パートナーといっしょに治療を行う必要があります。また、不妊の原因にもなりかねません。
子宮頸がんもおりものにサインが現れる病気。初期の段階では自覚症状がないので、30歳を過ぎたら年に1回は検診を受けるのが理想的です。進行すると不正出血のほか、悪臭のするおりもの、下部腹痛などが現れてくるとされています。
「周期的変化をしていないみたい」「異常な状態が続いているかも」と感じられた方は、お早めにかかりつけの医師にご相談ください。
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(末永産婦人科医院) 2010年2月 2日 17:26 | 個別ページ
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不安の声が多い、放射線量と乳幼児・母乳への影響について
現在報道などで発表されている大気中の放射線量は、福島県飯館村で約7.43マイクロシーベルト、首都圏で約0.06~0.21マイクロシーベルトとなっています(4/1現在)。一方で、妊娠中のお母さんが放射線を被ばくした場合、胎児の異常を引き起こすといわれている最低ラインの放射線量は、形態異常や胎児死亡が妊娠4~10週で50,000マイクロシーベルト、精神発達の遅れが妊娠10~27週で100,000マイクロシーベルトとされています(放射線検査等で実際に受けた線量を示す1ミリグレイを1,000マイクロシーベルトと換算しています)。つまり、現状では普通に生活している限りは安全といえるでしょう。ちなみに、妊娠に気付かずに腹部の放射線検査を受けた場合も、腰のX線撮影で最大被ばく線量10,000マイクロシーベルト、腹部のCT検査でも最大で49,000マイクロシーベルトと危険値を下回ります。
また母乳についても、被ばく線量が50,000マイクロシーベルト以下であれば母乳に影響はなく、過剰に心配する必要はありません。
そしてもう一つ心配になるのが、不妊への影響です。不妊になる可能性がある被ばく線量は急性被曝で2,500,000~6,000,000マイクロシーベルト、慢性的に被ばくしても年間200,000マイクロシーベルトとされています。つまり、よほどのことがない限りは放射線被曝による不妊は心配ありません。
このように数字を見ると、現状では過剰な反応は必要ないことがお分かりかと思います。情報に振り回されすぎず、まずは冷静に状況を精査することが、子どもを守るための第一歩になると考えます。
(末永産婦人科医院) 2011年4月 1日 18:11 | 個別ページ
熊本市で子宮頸がん予防ワクチン接種補助がスタートしました
もちろん、ママ世代をはじめ上記対象年齢以外の方もワクチンの接種は可能です(費用は従来どおりかかります)。ただし、このワクチン接種ですべての子宮頸がんを予防するわけではありませんので、定期的な検診と合わせて、確実に子宮頸がんから身を守りましょう。
と、ここまで書いたところで、このワクチンの使用量が現在の在庫量を上回り、しばらくワクチンが不足する可能性が出てきました。製薬会社からは既に接種された方を優先して在庫を確保し、初回接種の方にはしばらくお待ちいただくとのことですが、突然のことであり、熊本市としても今後の方針については現在検討中の模様です。一昨年の新型インフルエンザワクチンが当初不足していたものの、最終的には十分に行き渡ったことを考えれば、突然接種ができなくなる、突然費用が補助されなくなるなどの心配は必要なさそうですが、今後の厚生労働省や熊本市の発表に気をつけてください。
(末永産婦人科医院) 2011年3月 5日 23:37 | 個別ページ
女性の大敵! 冷え性から身を守るには?
そもそも冷え性とは、周りの人は寒がらないのに自分だけ寒いと感じたり、気温の低下に対して体温調節がうまくできず、日常生活に支障をきたしてしまうことをいいます。主に手足の先や背中など皮膚温が局所的に低下するもので、体内の温度(体温)自体が下がるものではありません。主な原因としては、血管に作用する自律神経の機能が乱れ、血管が細くなり血流が低下してしまうことが考えられます。また、自律神経の機能異常は、冷え性に加えて頭痛、肩こり、腰痛などを伴うことも少なくありません。特に生理前後や更年期の女性に顕著であり、卵巣の働きと密接に関係していることから、女性ホルモンに対する反応異常もその一因と考えられています。ただし、甲状腺や副腎皮質からのホルモン異常や動脈の閉塞などの病気が背景にあることもあります。
では、冷え性はどのように予防すると良いのでしょうか? 実は冷え性は詳しい原因がはっきりしておらず、原因を直接除去するような治療が難しいのが現状です。従って、暮らしの中で予防に取り組む必要があります。過剰な冷暖房は体温調節機能を狂わせることになりがちですので、室内と室外との温度差は5℃程度に。食事面では、冷たい飲食物や生野菜、果物の大量摂取を避け、ショウガ・ネギなど体を温める食品を心がけましょう。また、血行を促進するために適度な運動を心がけ、下半身を中心に、保温性の高い下着・靴下・レッグウオーマーなどで冷えから体を守りましょう。さらに、寝る前に38~40℃くらいのお湯にゆっくりつかると、手足の血の巡りがよくなります。半身浴や足湯なども有効ですので、暮らしの中にぜひ取り入れてみてください。
(末永産婦人科医院) 2011年2月11日 18:53 | 個別ページ
政府がウイルス「HTLV-1」の対策を本格化しました
このウイルスの感染経路は母子感染や性感染であり、四国や九州・沖縄に感染者が多いことは以前からわかっていましたが、近年では全国へ感染者が広がっているようです。このため、菅首相は母子感染予防のため全国一律で全妊婦の抗体検査を年度内に行う方針を打ち出し、厚生労働省が母子感染予防のための保健指導マニュアルの改訂を進めるなど、感染予防の動きが本格化し始めています。
ただしHTLV-1ウイルスは、感染しても発症する人はごくごく一部。先ほど挙げたATLも、感染からおよそ40年以上を経て、年間1000人に1人の割合で発症、HAMでは年間3万人に1人だといわれています。必ず発症するわけではありません。
もちろん、発症していない状態でもこのウイルスに感染している場合、自分以外のヒトに感染させてしまう可能性があるため注意が必要です。特に、母子感染は全体の6割を占め、さらに、そのほとんどが母乳による感染であるため、授乳のやり方が問題となります。最近では「人工栄養によって育てる」、あるいは「母乳哺育を3ヵ月程度の短期間にする」ことによって大部分の感染を防げることがわかっています。
ですから、新しくママになる方は、まず妊婦健診時の検査をおすすめします。熊本県の産科医療機関においては、以前より抗体検査を行っている施設が多いので、詳しくはかかりつけの医師にご相談ください。
(末永産婦人科医院) 2011年1月29日 14:06 | 個別ページ
知っておきたい、緊急避妊法の正しい知識
まず理解しておいてほしいのは、この方法はあくまで「妊娠しないようにする」方法であって、妊娠してしまった後に「薬を使って中絶する」方法ではないということです。
現在、最も有効とされる緊急避妊法は、性交後72時間以内に2錠、さらにその12時間後に2錠の「緊急避妊薬」を服用する方法です。これにより90%以上の避妊効果があるとされていますが、日本では「緊急避妊薬」が未認可の薬剤であるため、現在処方を受けることはできません。しかし、その代わりに経口避妊薬として使用されている薬を用いて緊急避妊を行うことが可能です。いずれもきちんと医師の処方の下に服用する必要がありますが、中用量ピル、または低用量ピルの、それぞれ必要な量をきちんと内服することで代用できます。しかし、そのホルモン含有量は通常の低用量ピルの8倍に相当することから、吐き気や不正出血等の副作用の発現率は高く、嘔吐によってきちんとした内服ができなければ避妊効果も低くなることが懸念されます。
と、ここまでの話を書いていた12月24日に、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会分科会が、緊急避妊薬ノルレボの製造販売を承認しました。前述の方法による服用で、妊娠を75%程度回避する効果があるとされ、欧米など54カ国ではすでに承認されている薬剤です。やむをえず緊急避妊を必要とする女性の選択肢の一つとなることは望ましいことですが、この「緊急避妊法」はあくまでも緊急の避妊法です。通常は、先月お話ししたように、確実な避妊方法(低用量ピルなど)を行うようにしてください。

