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お知らせ 末永産婦人科医院: 2010年7月アーカイブ

そのひどい月経痛は「子宮内膜症」かも?

最近、20代~40代を中心に急激に増えている「子宮内膜症」。女性特有の病気として、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。子宮内膜とは文字通り"子宮体部の内側に存在する膜"のこと。子宮内膜症とは、この子宮内膜にとてもよく似た組織が、本来存在しない場所に勝手に発生・活動する病気で、原因はよく分かっていません。子宮内膜症が発生しやすい場所としては、子宮や卵巣、卵管といった臓器の表面や腹膜、子宮の筋肉層などが挙げられます。まれに腸管や肺などにも発生します。


 月経を迎えると、増殖していた子宮内膜ははがれ落ち、その後に新しい子宮内膜の再生が始まります。これを一定期間ごとに繰り返していくのですが、子宮内膜症にかかると、本来は存在しない部位で増殖した子宮内膜も月経に合わせてはがれ落ち、出血を起こします。これにより毎回激しい月経痛を感じるようになり、進行すると月経時以外にも性交時や排便時などに下腹部痛、腰痛が出現します。また、出血と共に引き起こされる炎症により、周囲の臓器や組織との癒着が起こり、これが不妊症の原因になるとも言われています。


 治療法としては薬物療法と手術療法、あるいは両者を組み合わせた治療があり、病状の進行度、年齢、妊娠経験の有無などによって選択します。薬物療法では、軽度の場合は鎮痛剤による対症療法、痛みが非常に強く長期にわたる場合は女性ホルモンの分泌をコントロールするホルモン治療が行われています。薬物療法だけでは十分な効果が得られない場合は、病巣部のみを摘除するか、病巣部を含め子宮や卵巣を摘出する手術が必要となります。


 自覚症状としては、あまり症状のない人から、月経時以外にも鎮痛剤でコントロールできないほどの痛みが現れるなどさまざまですが、一番分かりやすいのは月経痛です。月経痛が年を取るごとにひどくなっていると子宮内膜症にかかっている可能性があります。『月経痛がひどく薬が効きにくくなった』『月経でないときも下腹部が痛む』『性交痛や排便痛がある...』といった方は要注意。ぜひ一度産婦人科での診察を受けられてください。


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